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絵本の紹介
オススメ絵本  

お話がたっぷり聞けるようになったらお薦めしたいコ-ス。名作勢ぞろいの翻訳絵本は、質が高いだけでなく繰り返し読むだびに新たな感動をもたらしてくれるすぐれもの。地味目の色合いの絵本は飽きないだけでなく、繰り返し読む度にお話に奥深く入り込めます。絵もじっくりゆっくり楽しんで下さい。

4月
『おおきなかぶ』 福音館書店/¥840
A.トルストイ:再話/内田莉莎子:訳
佐藤忠良:画
大きくてあまいかぶになるようにと願いを込めて種を埋めたおじいさん。やがて大きく成長したかぶは、おじいさん一人では抜くことができません。おばあさんと一緒に引いても抜けなくて、孫、犬、猫が加わってもどうしても抜けなくて、最後にねずみが参加してようやく抜くことができました。
 
六人の登場人物は少しずつ小さくなっていことが一つのリズムを作るだけでなく、小さいねずみがいなくてはかぶは抜けないというチ-ムワ-クの真髄が子どもの心に残ることでしょう。
   
『うさこちゃんとうみ』 福音館書店/¥735
ディック・ブル-ナ:ぶん/え/いしいももこ:やく
うさこちゃんとお父さんだけの登場です。お父さんが海へ行こうとうさこちゃんに提案して、一日楽しい海の時間を二人で過ごして家に帰るまでのお話。
 
家に帰りたくないといううさこちゃんに、「もっと あそんでいたいけど もうかえらなくちゃならない」と、きっぱりとうさこちゃんに生活のル-ルを伝えます。
 
 
5月
ノルウェ-の昔話『三びきのやぎのがらがらどん』 福音館書店/¥1.155
マ-シャ・ブラウン:え/せたていじ:やく
山の草場で太ろうと三びきのやぎが、谷川の橋の下に住む気味の悪い大きなトロル(おに)と対決します。一番小さいやぎと二ばんめのやぎは、谷川の橋を知恵を絞り橋を渡り。大きいやぎは、りっぱなつのやひずめで、トロルをやっつけます。それから三匹のやぎは山に登りうちへかえるのもやっとのことぐらいまでに太ったとのことです。
 
大、中、小のやぎは名前はどれも同じ名前の「がらがらどん」、昔話の特徴でもある同一人物を判り易く描くことで人生の知恵をしっかりと伝えます。
 
   
6月
『もりのなか』 福音館書店/¥1.050
マリ-・ホ-ル・エッツ:ぶん/え/まさきるりこ:やく
紙の帽子と新しいらっぱを持ったぼくは、森へ散歩に出かけ動物達と一緒に遊びます。動物達と楽しい行列の後は、おやつタイム。それから”はんかちおとし”、”ろんどんばし おちた”、それからかくれんぼうをしたら、ぼくがおにになりました。「もういいかい!」と言って目をあけたら、一緒に遊んだ動物達は一匹もいなくなり、そのかわりにお父さんがいました。充分に遊んだ後はもううちへ帰ります。「きっと、またこんどまで まってくれるよ」と言ったお父さんの肩車に乗って帰って行きました。
 
幼児の心の世界を、黒いコンテでしっかりと描かれています。色がないことで幼児は形や背景に時間をかけながらゆっくり絵の世界に溶け込んでいきます。
 
   
7月
『いたずらこねこ』 福音館書店/¥1.155
バ-ナディン・クック:ぶん/レミイ・シャ-リップ:え/
まさきるりこ:やく
子猫と亀の初めての出会いの心情を細かく描きます。初めての経験が子猫のその後の行動に大きく影響します。子猫と亀の心の距離が、絵本の中でそのまま描かれているのでわかりやすく、充分に楽しめる絵本です。
 
   
8月
『くれよんのはなし』 ほるぷ出版/¥1.050
ドン・フリ-マン:さく/さいおんじさちこ:やく
素敵な箱に入っている8本のくれよん達が、お話の流れに沿って箱から飛び出してきて大活躍。親子でくれよんとスケッチブックでこのお話を追体験してみましょう。
 
   
9月
『つきのぼうや』 福音館書店/¥1.050
イブ・スパング・オルセン:さく・え
まんまるおつきさまが、池の中のおつきさまに大変興味を持ち、つきのぼうやに池のおつきさまを連れてくるようにお願いします。つきのぼうやは、空から地上まで長い長い旅に出かけます。おつきさまは、つきのぼうやが連れてきたおつきさまと出会い大満足。
 
空から地上までの距離を子どもに伝える長細いスマ-トな絵本を窓辺に置くと「つきのぼうや」にいつのひにか出会えることでしょう。
 
   
10月
『どろんこハリ-』 福音館書店/¥1.260
ジ-ン・ジオン:ぶん/マ-ガレット・ブロイ・グレアム:え
わたなべ しげお:やく
黒いぶちのある白い犬のハリ-は、何でも好きだけどお風呂だけは大嫌い。ある日体をあらうブラシを隠して逃げ出します。散歩や他の犬達と遊んでいるうちに、白いぶちのある黒い犬になってしまいます。すっかりくたびれてお腹もすいたハリ-が家に帰っても家族はハリ-だと分かってくれません。ハリ-がお得意の芸当やダンスや歌を歌ってもハリ-だと分かってくれません。ハリ-はがっかりしてとぼとぼと門の方へあるいていくうちに、自分が隠したブラシを取り出し、一目散に家のお風呂まで飛び込みます。
 
その様を見た家族がこの犬を洗うと元のハリ-になり、いつもの場所でぐっすり眠りました。
 
   
11月
『あおくんときいろちゃん』 至光社/¥1.260
レオ・レオーニ:作/藤田圭雄:訳
作者のレオ・レオ-ニのアトリエに来た彼の孫達に頼まれて誕生した絵本です。レオ・レオーニと孫達の心と心のふれあいが核となった絵本。
 
青と黄とが重なってまったく違った緑になるというこの絵本は、人間と人間の心の交流のすばらしさをテ-マにした子どもから大人までにお薦めです。
 
   
12月
『トルストイ 3びきのくま』 福音館書店/¥1.155
バスネツォフ:え/おがさわらとよき:やく
森を連想させる緑の絵本、森は昔話しの定番の舞台です。まず昔話の特徴である登場人物の説明が最初に必要十分に語られています。3びきのくまの役柄、個人名、体型までかなり詳しく述べられています。3匹のくまのそれぞれを細かく記述されているということは、愛情たっぷりの幸せの家族を想像することができます。お話での中では、3匹のくまにはそれぞれに相応しい生活に必要な道具があてがわれています。それぞれの道具を大・中・小という3回のフレ-ズで何回も繰り返され、繰り返しがリズムとなり聞きやすいことにも繋がります。聞きやすさが、聞き手の集中力を高めていくようです。もう一人の登場人物の女の子は、このくまの家にくまの家族が留守で戸も開いていたので、入り込み3つのセットを次次に試していきます。最後には、居心地の良いベッドで女の子は、寝こんでしまいます。するとくまの家族が帰ってきたので、開いている窓から女の子は逃げていきます。その後、この女の子とくまの家族が出会ったとかは、一切書かれていなところが大変すばらしい。
 
名作は、一旦読者に手渡されるとそこから新たなストリ-が始まっていきます。この女の子自分の居場所を探しにでかけましたが、このくまの家には自分の居場所がないと確信したので一度自分の家に帰り、また新たな心の旅に出かけていくのかもしれません。
   
12月
『ピ-タ-ラビットのおはなし』 福音館書店/¥735
ビアトリクス・ポタ-:さく・え/いしいももこ:やく
「ピ-タ-ラビットの絵本」全24冊の第一作。大変ないたずらっこのピ-タ-が、お母さんから禁止されている場所に行き、大変なめに会い、無事に帰ってくるという典型的なお話しです。読者はどきどきハラハラしながらも安堵感を楽しめる絵本です。お母さんのいいつけを守らなかったピ-タ-は、マクレガ-さんに追いかけられます。畑中を逃げて歩き回って、木戸の場所がわからなくなります。もうだめだと思い大粒の涙をこぼしていると、親切なすずめが励ましてくれて逃げ出すようにと伝えます。
 
夢中で逃げ帰ってピ-タ-は、くたくたにくたびれていたので、うさぎの穴の中の柔らかい砂の上にどさりと横になりました。(くたくたになるまで遊び疲れて時間どうりにおうちに帰ってくるということは現代とても少ないようです。)お母さんはピ-タ-に薬草を煎じて飲ませました。
 
   
1月
『ウクライナ民話 てぶくろ』
エウゲ-ニ-/M・ラチョフ:え/うちだりさこ:やく
雪の上に落ちていたおじいさんが落とした手袋にネズミが住み、カエルやウサギやキツネが次々にやってきたので、手袋はもうはじけそうになりました。クマが来た時にはもう満員。でもくまはどうしても入ってみせると主張します。
 
雪深い森の中で皆で楽しい時を過ごした動物達は、おじいさんが戻って来たときにはもういませんでした。それぞれの家に戻っていったのでしょうか。
 
   
2月
『おだんごぱん』 福音館書店/¥1.260
ロシアの民話/せたていじ:やく/わきたかずえ
なにか美味しいものが食べたくなったおじいさんが、おばあさんにおだんごぱんを作ってもらうようお願いしました。おばあさんは粉箱をひっかいてこなを集めておだんごぱんを作り、そのぱんを窓辺の棚に置いて冷やしました。ところがいつのまにか、おだんごぱんはころころ転がって表通りへと出て行きました。「おだんごさん、おだんごさん、おまえを ぱくっと たべてあげよう」と言う働物達に「いや、ウサギさん、そうはできないよ。あんたに 歌をきかせてあげるんだからね」と、おだんごぱんのおいたちと、これまでのいきさつを歌にしてうたう事で難を切り抜けます。まるで呪文のようです。が、最後にキツネにはまんまとだまされ食べられます。いつまでも逃げる生活を終えることで、お終いという安堵感でお話はおしまい。
 
♪『ぼくは、てんかのおだんごぱん。~
おまえなんかに つかまるかい』とおだんごぱんが動物達に出会うたびにそれまでに出会った動物の名前が加わり、歌が長くなっていきます。オペラのように歌ってみると、気分はすっきりおだんごぱんです。
 
   
3月
『ペレのあたらしいふく』 福音館書店」/¥1.260
エルサ・ベスコフ:さく・え
男の子が、羊と周りの人々と共に新しい服を作り上げるお話。働くことの喜び、人との関わりの中で交渉を経ながら作った達成感。一、二歳の子は、動物を楽しみ、三歳で美しい自然を楽しみ、四歳でお話しをたっぷり楽しんでみましょう。労働の喜びをしっかり伝えてくれる絵本。
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